自分の子どもが
”自閉症スペクトラム障害”
だということに気付いたきっかけは、
【指さし】【発語】
という発達がでてくる目安となる
1歳~2歳になっても 一向にでてこなかったことです。
赤ちゃんの指差しは、まだ言葉を話すことができない彼らにとっての
コミュニケーションツールのひとつです。
その指差しに親や保育者が応えることで意思の疎通への第一歩となります。
一般的には生後9~10か月ごろに指差しを始める赤ちゃんが多く
乳児検診の際の調査用紙の質問事項にも
「指差しはしますか?」という項目があるのですが…
うちの子の場合、12か月の段階でもその項目にチェックを入れることができませんでした。
当時は、「指差しくらいできなくても…」と安易に思っていましたが
この指差しという行動には自分の欲求を伝えるという意味のほかに
親や周囲にいる人が「共感」してくれることを確認しているそうです。
自閉症スペクトラム障害という診断がついた今になって思えば
たしかに「指差し」はなくて当然だったんだな…と痛感します。
自閉症児が誰かに共感を促す…というのは
(私の中ではまだ)安易に想像できない行為です(^^;)
定型発達の赤ちゃんは、言葉がしゃべなくても
「共感」をもとめてるんだなぁと思うと
より一層かわいく思えてしまいますね♪
(そして、自分は少し残念な気持ちに…)
また、【発語】は1歳前が目安なんだそうです。
発語というのは「意味のある言葉」という意味です。
赤ちゃんは通常4~6か月くらいで「喃語(なんご)」という意味のない言葉を発し始めるのですがそれとは異なるものです。
「ママ」「まんま」「パパ」…など簡単な名詞がでることが多いそうですが
我が家の自閉BOYたちはまだ一度も発語したことがありません…。
ただ声は出しているので恐らくまだ喃語=意味のない言葉の段階なのだと思います。
(5歳と3歳です…汗)
子どもを産む前は
当たり前に「ママ」ってよんでもらえるんだと思ってた。
でも、まわりの同じ月齢の子供たちがどんどん言葉を習得していく中で
私の子供たちは待てども待てども「ママ」とは言ってくれません。
それでもいつか話せるようになるだろうと昔は考えていましたが
発達専門のお医者さんと話したときに
「いつかはお喋りできますよね?」と
当たり前のように聞いたら
すごく表情が曇ってしまって
「わかりません」と言われた。
その瞬間、真実を悟ってしまった。
「あぁ・・私の子は一生しゃべれないんだな」…と。
ショックでした。
当時は涙が流れて流れて仕方なかったです。
子どもが「ママ」と呼んでくれること。
それは母としてとても幸せなことなのです。
そんな当たり前の幸せに気付きました。
コメント
コメント一覧 (1)
わかります。うちも5歳とさん3歳の時、母子三人でいる時「三人もいるのにこの空間で話せるの私だけ…」というのがよく頭をよぎりました。